内視鏡検査

胃カメラ検査

当院では、口からではなく、鼻腔より内視鏡を挿入する新しい経鼻内視鏡を導入しています。
口から挿入する経口内視鏡と比べて、内視鏡の直径が5-6mmと非常に細いため、挿入時の苦痛が軽減できます。
以前は経口内視鏡に比べると画質の点で劣る傾向がありましたが、最近の経鼻内視鏡は経口と同等の画質が得られるようになりました。
鎮静剤を使いながらの検査も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

当院の胃カメラ検査の特徴

  • 鼻腔より内視鏡を挿入する経鼻内視鏡を導入しています。
  • 新しいプロセッサの導入により、鮮明な画質が得られます。
  • 希望される方は鎮静剤を使用して、眠っている間に検査を受けていただくことが可能です。

胃カメラ検査をおすすめする方

  • 胸焼けやゲップなどの症状を有する方
  • 胃痛、胃のもたれを認める方
  • 健診の胃バリウムで異常を指摘された方
  • 過去に胃炎の診断があり、定期的なフォローアップが必要な方

胃カメラ検査の流れ

STEP.1 検査前日

  • 夕食について
    夜9時以降はお食事を取らないようにしてください。

STEP.2 検査当日

  • 朝食とお薬について
    朝食はお休みしましょう。
    飲水は可能ですので、朝食後薬がある方は服用してください。
  • 経鼻・経口と鎮静剤のご希望を確認します
    検査前の診察の際に、経鼻・経口のご希望と、鎮静剤のご希望を確認いたします。

STEP.3 検査

検査開始15分前に、胃の中をきれいにするお薬入りのお水を飲んでいただきます。
10分前に鼻出血を抑えるための血管収縮剤を左右の鼻腔に噴霧し、空気の通りを良くした鼻腔に麻酔のゼリーを注入するためスティックを挿入します。
検査直前にスティックを抜去し、内視鏡による観察が10〜15分程度行われます。

STEP.4 結果の説明

検査直後に診察室で検査結果を説明します。病変の一部を採取して病理検査に提出した場合は2週間前後を目安に再診していただきます。

胃カメラ検査の費用目安(税込)

1割負担3割負担
胃内視鏡検査のみ2,000円5,500円
胃内視鏡+生検+病理組織検査3,500円10,000円
鎮静剤50円100円

大腸カメラ検査

専用の大腸用カメラを用いて、肛門、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸を観察します。
早期の大腸がんでは症状が出ませんので、50才以上の方は一度検査を受けることをおすすめします。
もしポリープが見つかった場合、1cm未満のものであれば、そのままスネアをかけて切除することができます。

当院の大腸カメラ検査の特徴

  • 新しい下部内視鏡用スコープを揃えています。
  • 局所の病変を拡大して観察できる、拡大内視鏡の装備が整っています。

大腸カメラ検査をおすすめする方

  • 健診で便潜血反応が陽性の方
  • 以前に大腸ポリープの指摘を受けた方
  • ご家族に大腸がんの既往のある方
  • 下痢や便秘を繰り返す方
  • 便が細くなった、あるいは血液の付着がある方
  • 50歳以上の方

大腸カメラ検査の流れ

STEP.1 検査前日

  • 前日の食事
    前日の食事は消化しやすいものを食べてください。
    水分制限はありません。
  • 下剤の服用について
    もともと便秘気味の方やご高齢の方は、寝る前に少量の下剤を飲んでいただきます。

STEP.2 検査当日

  • 朝食と昼食、お薬について
    当日は検査が終わるまで食事はできません。
    起床時は、水分を多めに取るように心がけてください。
    朝食後、薬はお水と一緒に飲んでください。
  • 腸管洗浄液の服用について
    モビプレップという腸管洗浄剤を飲んで大腸の中をきれいにします。
    以前のお薬ですと2L程度飲む必要がありましたが、モビプレップであれば1L程度できれいになることが多いです。
    飲む場所は自宅か、心配であればクリニック内でも可能です。
    原則、検査開始4時間前から飲んでいただきます。 便の性状は、最初は泥状便が出ます。
    その後、カスが残る程度になり、最終的にほぼ透明な状態になれば、検査を受けることができます。

STEP.3 検査

  • 事前の診察と準備
    まずは便の状態を確認します。
    腸管洗浄剤を飲んだ後、気分が悪い、吐き気がする、寒気がする、息苦しい、ふらつくなどの症状が現れた場合は、我慢せずに教えてください。
    その後、内視鏡室に設置されている個室でお着替えを済ませます。
  • 大腸カメラ検査
    直腸を指で診察(直腸診)したのち、大腸用のカメラを挿入します。
    挿入過程で体位を変えてもらうことで、より安全かつスピーディな挿入が可能となります。
    上行結腸の盲腸近傍まで挿入した後、空気(二酸化炭素)を入れて腸管内を膨らませながら徐々にカメラを抜いていきます。
    二酸化炭素は腸管から吸収されますので、後になってお腹が張って辛いという状態を防ぐことができます。
    検査のみの場合、10〜20分程度で終了します。

STEP.4 結果の説明

検査結果のご説明は、検査当日ではなく、後日改めて外来で行います。
また、ポリープの切除を行った場合、数日間少量の出血が続くことがあります。出血量が多い場合や腹痛が出現した場合には、速やかにクリニックまでご連絡ください。

大腸カメラ検査の費用目安(税込)

1割負担3割負担
大腸カメラ検査のみ2,500円7,000円
大腸カメラ検査+ポリープ切除+病理組織検査10,000円26,000円
大腸カメラ検査+生検+病理組織検査4,500円11,000円
鎮静剤50円100円